彼との休日
2003年5月17日先週に引き続き、今週末も彼は自宅に戻らない。
理由は「仕事」。本当は私と会っているんだけれど(笑)
今日は彼と昼前に会って、ランチにカレーを食べた。
本場のシェフが作るカレーで、その辛さといったら…それはもう激烈。
とても大きなナンは香ばしく、サラダも美味しくて大満足だった。
食後にチャイを飲んでいる時、私の靴に目を留めて、彼が優しい
声で言った。
「レイコの靴も少し傷んできたようだね。靴を見に行こう。」
彼は私の服装や持ち物に、とても敏感だ。
別宅があった頃は、バッグや靴も、彼が丁寧に手入れして
くれていたが、私が自分でするようになった今、そのやり方に
彼は満足できないようで、度々見咎められる(苦笑)
私はもともと大雑把なところがあるのだ。
彼は私のそういうところを面白がっていて、「お前に丁寧な
手入れを期待しても無駄なだけ」と笑いながら、どんどん
新しいものを買ってくれる。私は、この靴のどこが傷んで
いるというのだろう?と思いながらダーリンに言った。
「いらないわ。靴は他にもあるし、そんな贅沢はできないもの。」
不思議なもので、私がいらないと言えば言うほど、ダーリンは
買い与えたくなるようだ。半ば強引に私はお店で靴を選ばされる
ことになる(笑)
とはいえ、やはり新しい靴を前にすると嬉しくなって、私は
次々に靴を試した。彼は、目を光らせて吟味している。私に
似合うものがなければ絶対に買おうとしない。
反対に「これ」というものを見つけたら、どんなに高価でも
必ず買い求めるのが彼だ。なかなか手に入らないものでも
海外から取り寄せるように手配してくれる。
というわけで、今日はバックストラップの夏らしいシューズと
秋口に履く為の靴を早々に取り寄せる手配までしてもらった。
続いて、彼が時計の修理をするというのでデパートに立ち寄った。
私はそれを待つ時間つぶしに、いつも行くショップで洋服を見ていた。
彼が戻ってきたので適当に切り上げて帰ろうとしたが、彼は広げて
あった洋服を指差して「レイコ、全部着てみせて」と言ったのだ。
彼の目はいたずらっ子のように輝いていた。そう、彼は着せ替えを
楽しむ腹づもりなのだろう。今日は特にこれといって予定もない。
ちょうど良い遊び、といったところか。
数え切れないほどの洋服を試着して、彼に見てもらう。
彼はここでも着実に私に似合うものを選び出す。
「これと、これと、・・・これと、・・・」
高価な洋服を、まるでハンカチでも買うかのような気軽さで
買おうとする彼を見て、私は慌てて静止した。
「ダメよ、こんなに・・・。」
店員が不思議そうな表情で見ている。
もちろん全部購入なさいますよね?とでも言いたげに。
店員がどう思おうと、いらないものはいらないのだ。
「買っておけばいいんだよ、レイコ。」と鷹揚に微笑むダーリンを
説得して、やっとの思いで何点かをキャンセルしたが、
結果的に、数着の洋服を彼に買ってもらったことになる。
お礼を言う私にダーリンは言った。
「レイコが綺麗な姿で居ることは、俺の喜びなんだよ。」と。
まぁ、ダーリンったら♪嬉しいわ♪
その後、車のショールームに出向いて試乗させてもらったりして
いるうちに日が暮れた。車に乗って、食事に向かっていると
彼の携帯が鳴った。妻からだった。
(つづく)
理由は「仕事」。本当は私と会っているんだけれど(笑)
今日は彼と昼前に会って、ランチにカレーを食べた。
本場のシェフが作るカレーで、その辛さといったら…それはもう激烈。
とても大きなナンは香ばしく、サラダも美味しくて大満足だった。
食後にチャイを飲んでいる時、私の靴に目を留めて、彼が優しい
声で言った。
「レイコの靴も少し傷んできたようだね。靴を見に行こう。」
彼は私の服装や持ち物に、とても敏感だ。
別宅があった頃は、バッグや靴も、彼が丁寧に手入れして
くれていたが、私が自分でするようになった今、そのやり方に
彼は満足できないようで、度々見咎められる(苦笑)
私はもともと大雑把なところがあるのだ。
彼は私のそういうところを面白がっていて、「お前に丁寧な
手入れを期待しても無駄なだけ」と笑いながら、どんどん
新しいものを買ってくれる。私は、この靴のどこが傷んで
いるというのだろう?と思いながらダーリンに言った。
「いらないわ。靴は他にもあるし、そんな贅沢はできないもの。」
不思議なもので、私がいらないと言えば言うほど、ダーリンは
買い与えたくなるようだ。半ば強引に私はお店で靴を選ばされる
ことになる(笑)
とはいえ、やはり新しい靴を前にすると嬉しくなって、私は
次々に靴を試した。彼は、目を光らせて吟味している。私に
似合うものがなければ絶対に買おうとしない。
反対に「これ」というものを見つけたら、どんなに高価でも
必ず買い求めるのが彼だ。なかなか手に入らないものでも
海外から取り寄せるように手配してくれる。
というわけで、今日はバックストラップの夏らしいシューズと
秋口に履く為の靴を早々に取り寄せる手配までしてもらった。
続いて、彼が時計の修理をするというのでデパートに立ち寄った。
私はそれを待つ時間つぶしに、いつも行くショップで洋服を見ていた。
彼が戻ってきたので適当に切り上げて帰ろうとしたが、彼は広げて
あった洋服を指差して「レイコ、全部着てみせて」と言ったのだ。
彼の目はいたずらっ子のように輝いていた。そう、彼は着せ替えを
楽しむ腹づもりなのだろう。今日は特にこれといって予定もない。
ちょうど良い遊び、といったところか。
数え切れないほどの洋服を試着して、彼に見てもらう。
彼はここでも着実に私に似合うものを選び出す。
「これと、これと、・・・これと、・・・」
高価な洋服を、まるでハンカチでも買うかのような気軽さで
買おうとする彼を見て、私は慌てて静止した。
「ダメよ、こんなに・・・。」
店員が不思議そうな表情で見ている。
もちろん全部購入なさいますよね?とでも言いたげに。
店員がどう思おうと、いらないものはいらないのだ。
「買っておけばいいんだよ、レイコ。」と鷹揚に微笑むダーリンを
説得して、やっとの思いで何点かをキャンセルしたが、
結果的に、数着の洋服を彼に買ってもらったことになる。
お礼を言う私にダーリンは言った。
「レイコが綺麗な姿で居ることは、俺の喜びなんだよ。」と。
まぁ、ダーリンったら♪嬉しいわ♪
その後、車のショールームに出向いて試乗させてもらったりして
いるうちに日が暮れた。車に乗って、食事に向かっていると
彼の携帯が鳴った。妻からだった。
(つづく)
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