エステ

2003年4月23日
彼の妻は、土曜に帰ってほしいと言い募っていたが、彼が無視を
決め込んでいると、意外にも低姿勢になり、「日曜でもかまわない
ので、私の誕生日をしたい」と言ってきた。そう言えば奥様は
イベント命!だったわね。いくつになっても可愛いんだから(吐)。

私は彼に言った。「メール見た?日曜にお誕生会ですって」。
彼は苦々しい表情で吐き捨てるように言った。
「ヤツは馬鹿そのものだ。日曜は帰らないよ。」

彼は私の様子を窺っているのだろう。妻の誕生日というイベントに
彼が参加するか否かは、私の思惑ひとつなのである(笑)

うふふ、私だって鬼じゃないのよ、ダーリン。
奥様も譲歩の姿勢を見せたことだし、そもそも私は日曜、あなたと
会えないのだから・・・というわけで、私はダーリンに帰宅を勧めた。

「あなたが帰りたくない気持ちはわかるけど。
○○ちゃん(彼の子)だって楽しみにしてるようだし。
子供のためだと思えばいいのよ(笑)」

本気で帰宅を渋っているなら、どんな言い訳をしてでも
帰らないはずのダーリンはしかし、溜息で返事をした。
「帰りたくないけどレイコがそこまで言うなら・・・」とでも
言わんばかりに。

家族ごっこがしたい奥様と、それに付き合うダーリン。
人間模様よねー。

・・・・と、私はエステサロンのリクライニングベッドの上で
すっかりリラックスしながら考えていた。
少し前に、彼にチケットをプレゼントしてもらったので
時々こうしてエステサロンに出向いている。

ゆったりとした心地よい時間。自分を磨き上げる優雅な
時間・・・。私は回想する。愛するダーリンは、私の髪を
愛しそうにかきあげて言った。「レイコ、ゆっくりしておいで。
色々と苦労をかけているから、せめてものプレゼントだ。
いまでも綺麗で居てくれよ」・・・。

もともと私は特に「美容」に興味を抱いたことがなく、
エステにお金をつぎ込む友人を見て、不思議な生き物を
見る思いだったが、こうしてエステサロンに出向くように
なって、そういう女性が大勢居ることを知った。

私が受けたコースの値段を見て驚いた。
サロンに居る女性が皆、これだけの料金を支払って
美を追求しているのだ。この私でさえ、こうして通うように
なると、肌の違いに感動し、気持ち良さにうっとりするのだから
皆が足繁く通う気持ちも理解できるようになった。

彼の妻は古い本を売り捌いて約3,000円を手にしたが、
その5倍の本を売っても、どのコースの料金にも満たない。
・・・なーんて、貧乏くさいことを考えてるとせっかく綺麗に
なったお肌が、また乾いてきそうだわー。やめやめ。

チラシに入っていた割引券を使ってランチに行く、というのが
妻の計画した誕生日のイベントである。
よかったら、このチケット一回分、お譲りしましょうか、奥様。

お誕生日おめでとう。 うふふ。
 
 

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