一件落着

2003年3月20日
「明日の朝までに連絡が無ければ諦めます」
彼からメールが届いた。私は苛々して思わず舌打ちする。

一方的に二度と連絡しないと宣言しておきながら、こちらが
連絡しないで居ると、勝手に期限を決めて最後通告もどきの
メールを寄越すなんて、許せない。

もっと許せないのは、安易に「諦める」と言ってしまう姿勢。
彼は最近、平気でこういう言葉を使うのだ。
この程度の諍いで一体何を諦めるというのだ。

まるで、勝手に盛り上がってはトーンダウンしている妻を
見ているようで、不快だ。

ダーリン、あなたにポリシーはないの?

私たちが別れるなんてことは、ありえない。
私とダーリンの仲は永遠なのだ。
私の気持ちを試そうとして、別れを仄めかす態度には
もう、うんざりだ。

やれやれ…。

しばらく様子を見る気でいた私は、仕方なく彼にメールを綴った。
彼の妻みたいに、思い付いた言葉を羅列するのではなく、彼の
心にちゃんと届くように・・・そう、彼を諭すように。

「私に連絡して欲しいと言う前に、あなたは自分の気持ちを
整理すべきではありませんか。

朝までに連絡が無ければ諦めるって、一体何を?

私から連絡もらうことを?
二人の関係の継続を?

簡単にそういう言葉を使うのはやめてください。
勝手に放置して、勝手に期限を決めて、勝手に結論を出す。

私のことが必要なのかどうか解らないとか、
二度と連絡しないとか・・・辛いのはわかるけど
二人の関係を根底から覆すような言動を理解できません。
根本的な気持ちが固まってないとしか思えません。

責めてるんじゃないのよ。
迷いがあるなら、無理はしたくないだけ。

あなたは一体、何を決意して、何を目標に、何を達成したいの?
生半可な決意なら、しないほうがましです。
奥様なんかに何をされても私達の関係は揺ぎ無いもの・・・
そういう強さも無いのに、どうやって乗り越えるのですか?

泣き言を言いたくなることって誰にでもあると思う。
だからそれ自体を否定してるわけじゃない。
でもあなたに迷いがあるならば、私も道に迷います。
方位磁石の例えも、舵取りの例えも、あなたはわかって
いるようなことを言ったけど、全く理解していないと思う。

気紛れに私を翻弄するのは止めて下さい。」
 
なんちゃってね。
ああ疲れる。

私はこんなにも手間暇かけてあなたを慈しんでいるのに…
あなたってば、ホントに困った人ね。

私のメールを読んで、やっと彼は落ち着いて考えられたようだ。
このメールのテーマは「静けさ」なのだから、当然のことだ。

ダーリン。明日は美味しいものでも食べに行きましょうね。 

愛してるわ、うふふ♪


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