奥様からの電話

2003年2月20日
タイミングが悪かったようね、奥様。
あなたが電話してきたとき、私が隣に居たのよ。
やっと繋がったのに怒鳴られるなんて可哀想に。
でも、仕方がないのよ。彼はあなたが泣いていることよりも
隣で会話を聞いている私の気持ちの方が大事なの。

うっかり奥様に同情してる素振りでも見せようものなら、
彼はあとで手痛い目に合うんだもの、うふふ。

でもね、ダーリン。
残念なことにあなたのやり方は、まったく的外れなのよ。
そう、イライラするぐらいにね。

奥様に向かって、「もー!うるさいヤツだな!お前ってヤツは!」

なーんて怒鳴るなんて、まるで仲良し夫婦の痴話喧嘩のようね。
ダーリンったら、まるで解ってないんだから。

いい?感情的になればなるほど、妻は手ごたえを感じて喜ぶのよ。
最も効果的なのは、淡々と、丁寧に、冷酷に・・・そう、感情を込めずに、
事務的に対応することなのよ。

怒鳴るなんて、全然ダメ。根本的に間違ってるわ。

さて。

電話で妻は、家を売ることについて、あれやこれやと文句を
つけているようだったが、彼は昨日の『予習』の甲斐あって
見事に言い返していた。

「家の売却に反対したのはお前なんだから、
自分でやり繰りすればいいだろう?
金が無い?それは最初から解り切っていることじゃないか。
それでもあえて、反対するんだから、お前が責任を持って
支払えばいいじゃないか。」と。

話し合いたいという妻に対して、しかし彼は「提案があるなら
箇条書きで簡潔にまとめてメールで送ってくれ」と言い、
強引に電話を切った。

そうよ・・・。そこまでは良かったのに・・・。
彼はまたミスを犯した。

切る間際、彼は妻にこう言ったのだ。

「じゃあね。」

馬鹿みたい。何が、じゃあね、よ?
仲良しクラブのミーティングじゃないのよ。

ダーリン、ちゃんと考えてモノをしゃべらないとダメよ。



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