奥様からのチョコレート

彼は週末いつものように自宅に戻ったが、
妻が入浴している間に抜け出して別宅に戻ってきた。
結局自宅では泊まらなかったのだ。

しばらくして妻から、黙って出たことを非難する電話があった。
妻は彼に買ったチョコレートを冷蔵庫に入れてあったらしく、
それを渡そうと思っていたそうだ。

いらないわよ、あなたからのチョコレートなんて。
無駄遣いは敵よ、オクサマ（笑）

彼は、「買う必要なんてなかったのに」とだけ言い、電話を
切ったという。そうね、70点ぐらいの出来かしら？
ハッキリ「いらない」って言えば満点だったのに。

彼の素っ気無い態度に気持ちが収まらなかったのか、
妻からメールが届いた。
「私はあなたを愛しているからチョコレートを買ったのよ。
あなたも私を愛して。」

相変わらず馬鹿ですね。
チョコレート一つで「愛」を与えたつもりになるなんて。
愛してると言うなら、もっと他に出来ることあるでしょう？
ま、何を言っても今更だけど（笑）

ダーリン。食べ物に罪は無いんだから、二人でおいしい
コーヒーをいれて、奥様からのチョコレートを頂きましょうよ。

奥様、ごちそうさま♪