家を売る

彼の金銭感覚は、庶民的とは言えない。
「あるから使う」のはわかるけど、無尽蔵にあるわけでは
ないのだから、やはり無駄は省かねばならない。

一番の無駄は、妻を養うことだと思うけど、まぁそれはさて置き。

彼の家のローンは月額30万円。
実際に彼が住んでいるわけではないのだし、無駄遣いの
最たるものだといえるだろう。だから売ることにしたの♪

といっても私が決めたのではなく彼が決めたんだけど。
まぁ、説得したのは私だから、仕向けたようなものかも
しれないわね。

奥様だっておっしゃってたでしょう？
「この家に引越してから、いいことは何もなかった。
だからこんなところには住みたくない」って。
奥様のお留守に、私が訪問したことを知ったら、
そこに住むのはもっと嫌になるでしょうね（笑）

彼は妻に告げた。
「経済的な見直しをした結果、家を売ることにした
場合によっては、子供を連れて君の実家に住んでもらうことに
なるかもしれない。」と。妻は抗議して、会社の経営状態等に
ついて質問したそうな。

ふふふ、今ごろしゃしゃり出てきても遅いのよ。
彼の仕事を助けもせずに、お気楽な毎日を過ごしているから
会社のことも、お金のこともわからないのよね？
彼は適当に「苦しい状況」をでっちあげて、妻に話したらしい。

その後、妻から彼に抗議メールが届いていたようだが
彼は何軒もの不動産の店に連絡していた。
彼の家が広告に掲載されたら、希望者のフリして
見に行こうかしら（笑）