おめでたい夫婦

年が明けて、予定通り4日に彼と会いました。

彼と新年を祝う杯を交わしながら、お互いに正月をどのように
過ごしていたのか話す。もっとも休み中はメールをやり取りして
いたので、大まかなことはお互いに知っているんだけれど。

フフフ、さすが奥様。

元旦の夜から、彼を責めに責めたそうです。
彼はお酒を飲んでいたせいもあって、相当ひどいことを
言い返したようです。別れたい、愛していない、はもちろんのこと
勝手にやってろ、俺には関係ない、別の男に相手してもらえ、等々。
奥様はひどく泣き崩れていたんだとか。

彼はその日、どれほど自分が妻に対してひどい態度を
とっているのかを私にメールしてきました。

でもあらためて聞いてみると何のことはない。

翌日、奥様が朝からまた文句をいい始めたのをさえぎって
「酔っていたから、何を言ったのか覚えてない、すまん」と
言い訳したようです。「酔っていたからといって、何を言っても
いいと思ってるの！」と奥様はキレていたようですが。

はぁー。

お正月もおめでたいですが、この夫婦も相当おめでたいですね。

あのね、ダーリン。
奥様にどれほどひどいことを言い放っても、翌日言い訳したら
帳消しになるのよ？「ただの喧嘩」「喧嘩の上での暴言」で
片付けられて、ハイおしまい。まぁねー、何日も続くお休みを
険悪な雰囲気だけで過ごすのは苦痛でしょうから？
フォロー入れたくなるのはわかるけど。だったら最初から
凱旋報告のように、武勇伝めかしてメールしてこないでよね（笑）

奥様、よかったですね。
「お酒のせい」にできて。ウフフ。
奥様の根気には敬服いたしておりますのよ。
酔った男相手に、まじめな話を延々と続ける忍耐力は
とてもじゃないけれど真似できませんわー♪
欲を言えば、もう少しご自分のおっしゃりたいことを
上手くおまとめになるとよろしいんですけれど、ね。

翌日、5日の日曜日は、彼に自宅に戻るよう勧めた。
何といっても冬休み最後の日曜だ。彼の子だって楽しみに
しているだろう。私ったら何て優しい不倫チャンなんでしょう。

（つづく）