感謝すること

2002年12月12日
彼と出掛けると、決まってたくさん歩く羽目になる。
普段は不健康の代表選手のような生活をしている彼だが、
郊外に出ると、涼しい顔をしていくらでも歩く。タフだ。

山道や石ころだらけの河原を歩くことを、彼はいつも唐突に決定する。
私は、街に出るつもりで履いてきた華奢なシューズに目を落とす。
苦笑いする私に向かって、彼は心配そうに訊ねる。
「痛い?歩けない?」・・・

ダーリンったら。もう遅いのよ。
だってここは山(あるいは河原)で、あなたは瞳を輝かせて
外の空気を楽しみにしているんですもの。
いつもそう、ドライブだけのつもりがハイキングになってしまうのよね。
・・・今さら嫌だとは言えないわ(苦笑)

「大丈夫」私は笑顔で応える。これもいつものことだ。
細かいことは気にしないことにする。
彼は嬉しそうに言う。「痛くないなら大丈夫。靴はまた買えばいいさ。」
そして私の手を取り、歩き始めるのだ。

話はそれるが、彼の妻なら、きっと「靴が傷むわ」「歩くのなんて嫌よ」
「突然計画を変更しないでよ!」と、いちいち咎めるだろう。
そんな妻にうんざりしている彼は、私の大雑把で場当たり的なところの
ある性格を面白がり、好んでいる。
ウフフ、私とダーリンはとっても相性がいいのよね♪

話を戻そう、

一日を屋外で過ごし、彼の部屋に戻る頃には、私はすっかり
疲れ果てている。彼はにっこり笑って「ちょっと待ってて」と
言い残し、バスルームに消える。しばらくして戻ってきた彼は
お湯を満たした大きめのバケツと、タオルを手にしている。

そして優しい笑顔で言うのだ。
「レイコ、足を出して。マッサージしてあげよう。気持ちいいぞ。」と。
歩き疲れた足を、好きな男に差し出すことに私は強い抵抗を覚えるが、
彼は屈託なく私の足を手に取り、温かいお湯で揉み解してゆくのだ。

疲れただろう
どうだ、気持ち良いだろう?

社会的地位もそれなりに築き上げ、見目麗しい彼が
当たり前の顔をして、差し出す優しさ・・・。

・・・・そう、ダーリンは優しいヒトなの(うふ)
 
私はこんな風に彼の優しさに思いを馳せては、自戒する。

与えられることに鈍感にならないように。
付け上がったりしないように。
彼の優しさが、永遠に私の手許に存在すると過信しないように。
彼の存在に深く感謝するのだ。 

そういえば…。

最近すっかり影の薄い奥様ですが、依然、彼へのメール攻撃が
続いてるようです。要約すると、「言いなりになれ。それがオマエ(彼)の
生きる道」といったところでしょうか。傲慢ですね。

「私のことを愛してあげるべきです」ですって?
その表現、なんとかなりませんか?(苦笑)

それから、奥様も一度くらい、彼に感謝されてはいかが?

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