京都にて
2002年11月7日オクサマ、こんにちは。ハリーポッター、どうやら
読了されたようですね。ええ、わかりますとも。
だって彼の携帯電話がブンブン震え続けるんですもの。
*********
連休の最終日である月曜、私と彼は京都に出かけた。
紅葉が美しく、そして湯豆腐が美味しい季節だ。
彼が贔屓にしている湯豆腐のお店は何軒かあるのだが、
今回は初めて行くお店だった。お酒もすすみ、昼間から
二人してすっかり良い気分だった。
彼と出会ってから、数え切れないほど京都に出向いた。
ショッピング、食事、レジャー、会社の行事、・・・とにかく彼は京都が
好きなのだ。地元(大阪)では誰に見られているかわからない
から京都へ、というのが本当のところかもしれないが(笑)
彼の妻は京都が嫌いで神戸が好きなんですって。
嫌いって・・・?ああ、そうですか、ダーリンが誘っても
「キラーイ」と断わっていたんですか。もったいないことです。
オクサマは大好きな神戸にでもどこへでも、勝手に行っててください。
私はダーリンとだったら、どこに出掛けても幸せよ♪ウフフ
食事と散策、そしてショッピングを楽しんだあと、ホテルのロビーで
休憩した。彼は煙草を吸う。私は深々とソファーに身を沈めて
彼を見つめていた。ゆっくりとした時間が流れて、お互いに穏やかな
気持ちになり、久し振りにさまざまなことを語り合った。
メインテーマは「離婚」。
彼は妻と話すことを嫌悪しているという。
話をしても通じない相手には、何を言っても手ごたえがなく
諦めの気持ちが勝ってしまうというのだ。
私は、穏やかに、微笑みを絶やさずに彼にゆっくりと話した。
「本気」でないなら、やめた方がいいのよ、ダーリン。
今のあなたを見ていると、私に義理立てするためだけに
妻と「話し合いの場」をもっているように見えるの。
一週間に一度だけ帰宅して、真夜中から明け方まで話す。
まるで一定のノルマのようにね。
何の結論も出さないまま時間が来たら、ハイ終了。
私には「妻にはちゃんと話した。疲れた。」と言い、
自分なりに面目が立ったと安心している。
ポーズなら、やめた方がいいわ(笑)
無意識なんだとすれば、自覚すべきよ。
・・・・彼は「ポーズだなんて思っていたのか・・・」と納得が
いかない様子だったが、私は噛んで含めるように話し続けた。
本気で離婚したいのなら、それこそ相手を説得するなり
多方面に働きかけるなり、方策はいくらでもあるのよ?
必死だったら、そこに情熱を傾けて徹底的にやると思うの。
でもあなたはしない。あなたの行動が物語っているのよ。
「帰りたくない」
「ヤツ(妻)と話したくない」
「レイコと居たい」
そして帰宅も話し合いもしない。
さりとて妻を拒絶しているわけではない。
穏便に、週に一度だけ自宅に「お勤め」=話し合い、に
帰宅しているだけでしょう?
私はそんなダーリンを見ていると痛々しくて仕方ないの。
この私にポーズなんて必要ないんだし、そもそも私はあなたに
離婚して欲しいわけではなく、結婚も望んでいないんだから
「離婚宣言」が私のためだったならば、撤回していいのよ・・・。
彼は、強く否定した。
「違う、絶対に違う。俺は本当にヤツと別れたいんだ。
たとえ今レイコの存在が消えてしまったとしても、やっぱり俺は
ヤツと離婚する道を選ぶだろう。」
それから大阪への帰途についたが、彼はとても神妙な様子だった。
「目を背けていた事柄を、ちゃんと見据えなければ・・・。
腰を入れて離婚のこと考えるよ。いい話ができたよ、
レイコありがとう。逃げていてはダメだな」
さて。彼はこの後、どのような行動に出たのでしょうか。
みなさま、乞うご期待(笑)
つづく
読了されたようですね。ええ、わかりますとも。
だって彼の携帯電話がブンブン震え続けるんですもの。
*********
連休の最終日である月曜、私と彼は京都に出かけた。
紅葉が美しく、そして湯豆腐が美味しい季節だ。
彼が贔屓にしている湯豆腐のお店は何軒かあるのだが、
今回は初めて行くお店だった。お酒もすすみ、昼間から
二人してすっかり良い気分だった。
彼と出会ってから、数え切れないほど京都に出向いた。
ショッピング、食事、レジャー、会社の行事、・・・とにかく彼は京都が
好きなのだ。地元(大阪)では誰に見られているかわからない
から京都へ、というのが本当のところかもしれないが(笑)
彼の妻は京都が嫌いで神戸が好きなんですって。
嫌いって・・・?ああ、そうですか、ダーリンが誘っても
「キラーイ」と断わっていたんですか。もったいないことです。
オクサマは大好きな神戸にでもどこへでも、勝手に行っててください。
私はダーリンとだったら、どこに出掛けても幸せよ♪ウフフ
食事と散策、そしてショッピングを楽しんだあと、ホテルのロビーで
休憩した。彼は煙草を吸う。私は深々とソファーに身を沈めて
彼を見つめていた。ゆっくりとした時間が流れて、お互いに穏やかな
気持ちになり、久し振りにさまざまなことを語り合った。
メインテーマは「離婚」。
彼は妻と話すことを嫌悪しているという。
話をしても通じない相手には、何を言っても手ごたえがなく
諦めの気持ちが勝ってしまうというのだ。
私は、穏やかに、微笑みを絶やさずに彼にゆっくりと話した。
「本気」でないなら、やめた方がいいのよ、ダーリン。
今のあなたを見ていると、私に義理立てするためだけに
妻と「話し合いの場」をもっているように見えるの。
一週間に一度だけ帰宅して、真夜中から明け方まで話す。
まるで一定のノルマのようにね。
何の結論も出さないまま時間が来たら、ハイ終了。
私には「妻にはちゃんと話した。疲れた。」と言い、
自分なりに面目が立ったと安心している。
ポーズなら、やめた方がいいわ(笑)
無意識なんだとすれば、自覚すべきよ。
・・・・彼は「ポーズだなんて思っていたのか・・・」と納得が
いかない様子だったが、私は噛んで含めるように話し続けた。
本気で離婚したいのなら、それこそ相手を説得するなり
多方面に働きかけるなり、方策はいくらでもあるのよ?
必死だったら、そこに情熱を傾けて徹底的にやると思うの。
でもあなたはしない。あなたの行動が物語っているのよ。
「帰りたくない」
「ヤツ(妻)と話したくない」
「レイコと居たい」
そして帰宅も話し合いもしない。
さりとて妻を拒絶しているわけではない。
穏便に、週に一度だけ自宅に「お勤め」=話し合い、に
帰宅しているだけでしょう?
私はそんなダーリンを見ていると痛々しくて仕方ないの。
この私にポーズなんて必要ないんだし、そもそも私はあなたに
離婚して欲しいわけではなく、結婚も望んでいないんだから
「離婚宣言」が私のためだったならば、撤回していいのよ・・・。
彼は、強く否定した。
「違う、絶対に違う。俺は本当にヤツと別れたいんだ。
たとえ今レイコの存在が消えてしまったとしても、やっぱり俺は
ヤツと離婚する道を選ぶだろう。」
それから大阪への帰途についたが、彼はとても神妙な様子だった。
「目を背けていた事柄を、ちゃんと見据えなければ・・・。
腰を入れて離婚のこと考えるよ。いい話ができたよ、
レイコありがとう。逃げていてはダメだな」
さて。彼はこの後、どのような行動に出たのでしょうか。
みなさま、乞うご期待(笑)
つづく
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