優しいママ

2002年11月4日
自宅に帰っている彼から、メールが届いた。
「子供を巻き込んで妻ともめた」と書いてある。
そして、夜に電話がかかってきた。
夫婦喧嘩すると妻は家事を放棄するので、
彼と子供は外食に出たのだ。

喧嘩の発端は、買い物に行く・行かないという些細なこと
らしい。最終的に妻は半狂乱になり、子供に叫んだという。

「パパはママのことが嫌いなのよ!だからママと○○(子供)を
置いて出て行こうとしてるの!○○はどうなのっ!!
さあ、言いなさいよっ!ちゃんと言いなさいっ!3人で居たいんでしょ!!
ちゃんと自分の口でパパに言いなさいっっ!!」

・・・・そして彼の子は、彼と妻の前で、涙を浮かべて
無理矢理に近い状態で「3人がいい・・・」と言わされたそうです。

そういえば、最近妻から彼に届くメールには、
「子供も家族の一員なんだから子供に決めさせよう」と
執拗に書かれてありました。多数決にしよう、なんてね。
自分では彼を引き止められないと観念したのか、次は
子供を引きずり出すんですね、オクサマったら。

電話の向こうから、彼の子供の可愛い声が聞こえます。
彼は子供に優しい声で語りかけている。

「さっきも言ったけどね。パパはママが嫌いだから、
ママとは居たくないんだよ。○○のことはとっても好きだけどね。
でも○○は、ママのことも好きなんだよね?」

「うん」と素直な子供の声。

続けて彼は言う。
「でもさ、○○、○○は優しいママ、欲しくない?
とーっても優しいママだよ。お料理も、今のママよりずっと上手いし
綺麗だし、本当に優しい新しいママ、いらない?」

あらあら。
ダーリンったら・・・。
いたいけな子供を混乱させるようなこと言うなんて
いけないパパねー。
 
ところが彼の子供は、「やさしいママ」という言葉が
とってもお気に召したようで、

「優しいママは、『いってきます』って言ったら
『いってらっしゃーい』って言ってくれるかな?」

「優しいママは、宿題をするときには
『こういうふうにするのよ』って優しく言ってくれるかな」

「優しいママは本当に来る?」と言い出しました。そして、
「今のママはどうしよう・・・?」と真剣に悩み始めたようです。

彼ってば「ポイしよう」なんて・・・。
どんな親ですか、まったく・・・。
妻に聞かれたらきっと刺されますね。

ちなみに、今のママは「いってらっしゃい」と送り出してもくれないし、
宿題やるときには鬼のようだそうです。可哀想なおチビちゃん・・・。

私が言うのも何ですけど、お子様の「洗脳合戦」だなんて、
悲しすぎますね。



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