彼と妻の会話

2002年6月27日
昨夜、彼は妻に電話した。

妻の執拗さに、ついに彼が根負けしたようにも思えるが、
こうなることは最初からわかっていた。
子供が人質なんだもの、ね、オクサマ?

妻はこんな風に、悪循環という”環”にズルズルと彼を
引きずり込む。彼はその罠に足を踏み入れるしかない。
そう、罠と知りながらね。人質見捨てるほど非情じゃないし。

妻と彼の会話は、非生産的で、進歩もなければ理屈も通らない、
無意味なエンドレステープのようなものだ。
会話の内容を録音しておいて、繰り返し再生すれば良いのと
半分本気で考えたりもする。妻にはわからないのだろうか…。
どこまでいっても平行線は交わらないということが。

彼が妻に電話すると言った時、私は彼に、
「今夜は会うのを遠慮するわ」と告げた。
またあのエンドレステープまがいの会話のそばで、
ひたすら電話が終わるのを待つなんて、
考えただけでぞっとするんだもの。

けれども、残念なことに彼は私と居たいと言った。
あーら、ダーリン…困ったわね。
仕方ないわね、愛するあなたの望みならば…ふふふ♪

彼が妻と電話で話し始めてしばらく経つと、私は眠くてたまらなくなった。
寝転んで話している彼の腕にもぐりこみ、彼に抱かれる格好で
ウトウトと眠った。これで受話器から漏れる妻のダミ声さえ聞こえなければ
天国のようなんだけど…などと考えるうちに眠りおちた。

ふと目が覚めたときも、相変わらず受話器からは念仏のような
唸り声がとどろいていた。あらあら…まだやってんのね?(苦笑)

会話に耳を傾けてみた。
…というよりも、「否応なしに耳に入ってくる」といった
方が正しいだろう。そう、妻は無意味に大声で話すのだ。

フフフ…オクサマったら(笑)
私が送信したメールのことでかなりご立腹のようだわ。

「彼女のことなんて忘れたと言い続けていたくせに
 まだ彼女を愛してるなんて!…私は騙されていたのね!」

(あ、かわいい声で、じゃないですよ、ドスきいた声で、ですよ)

私は思わず「そうよ」と頷いてしまう。

そうよ、オクサマ。
あなたは、この瞬間も騙され続けているのよ。
お気の毒さま。

2時間ほど経った頃、やっと電話は終わった。
といっても、相変わらず話は平行線のままでしたが。
彼が頭痛を言い訳に一方的に切ったのだ。

はい、お疲れさまでした。

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