だから?

2002年5月26日
電話をし、彼が詫び、私がなじる…とまぁ、お決まりの
コースのあと、彼が会って話したい、と言った。

電話で言い訳も正当化もしなかったのはそういうこと?
・・・ふふん、会ってごまかすつもり?
彼は私の返事を待たずにこちらに向かっていた。

随分待たせて私は彼の車に乗った。
彼は私の手を握り、いたわるように微笑んだが
いつも通りに振舞う私を見て拍子抜けしていたようだ。

部屋でビールを飲み、食事をした時も私は普段と全く同じように
会話して笑顔すら見せた。(ただし泣き腫らした顔で)

やがて彼はポツリ、ポツリと事情を語り始めた。
私は頷きながら静かに聞いた。
私が落ち着いていることに勢いを得て彼は感情たっぷりに
私に訴えかけてきた。話が子供に及ぶと涙すら浮かべていた。

やがて彼の「世にも気の毒な話」が終わり、私は静かに言った。

「だから妻にしたことを認めろ、と?」

(笑)


彼はそんなつもりはない、と言った。
聞いてくれてありがとう、と言った。

いいえどういたしまして。

話す相手を間違ってるとしか思えない。
苦労は母親である妻と分ち合えばいいのだ。
語り合えばいいのだ、そうしたいのならば。

「わかるわ」と言い同情するのは簡単だが、
彼も私が本当に理解するはず無いのは知っているのだ。
彼に対して偽善者ぶるのはごめんだ。

そして二人はベッドに入った。彼は私に触れた。
抱きたければ抱けばいいのよ、あなた。
でもセックスは、消しゴムなんかじゃないの。
あなたのしたことも、私の感じたことも消すことなんて
出来ないのは、お解り?

彼は何もせず、ただ私を包み込むようにして眠った。

おやすみ、愛しいあなた。


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