こちらの服
2002年4月29日彼と出かけるのは楽しい。
ゆったりとした気分で時間をかけて準備する。
決して相手を急かしたりはせず、お互いの服装から
装飾品に至るまで、ああでもない、こうでもないと
意見し合って決めるのだ。
彼は仕事だと言って家を出てくるときには、
スーツ、もしくは「とんでもない普段着」を着てくる。
彼の妻が見て、とてもじゃないけどそんな格好で
遊びに行くとは思えないような姿で家を出てくるのだ。
ふふふ(笑)
彼は妻が知らない秘密の場所に洋服や装飾品の
数々をストックしているのだ。
私と二人でショッピングに出かけては買い求めた、様々なもの。
季節ごとの洋服はもちろん、靴やコート類まで。
もちろん、私のものも同じように取り揃えてある。
私にはちゃんと自分の家があるが、彼と買い求めた
品々を収納していたら、クローゼットに住んでるような
状態になってしまうだろう。
というわけで彼のところに置いてある。
さて。
時に彼は、信じられないことにそれらの洋服を
うっかり自宅に着て帰ってしまったりするのだ。
今日もいつものように洋服を選んでいて、
私はそれに気付いた。
ちょうど今の季節にピッタリの、私がとても気に入ってる
彼の薄手の上着が見当たらなかった。
彼はバツの悪そうな顔で「間違って着て帰った」と言う。
まったく、あなたって人は…。
当然のことながら妻はそれに気付いて
「それ、どうしたの?」と彼を問い詰めるだろう。
彼は「前から持っている服だ」とかなんとか
到底信じられない言い訳をしているらしい。
一度持ち帰ってしまった洋服は、「家での洋服」に
成り果てるのだ。せっかく見立てた服だというのに。
私にはそれが忌々しくてならない。
「注意が足りない」等々、つい語気荒く彼をなじってしまう。
彼は私のこだわりが解せないようで、
「わざと持ち帰ったわけではないのだから・・・」と
歯切れ悪く、弁解をするのがいつものパターンだ。
あちらの服がこちらに来るのはかまわない。
でも、こちらの服があちらに行くのは許せないのだ。
こちらの服は、私と彼だけの世界のもの。
つまらないこだわりだろうが、これだけは譲れない(笑)
ゆったりとした気分で時間をかけて準備する。
決して相手を急かしたりはせず、お互いの服装から
装飾品に至るまで、ああでもない、こうでもないと
意見し合って決めるのだ。
彼は仕事だと言って家を出てくるときには、
スーツ、もしくは「とんでもない普段着」を着てくる。
彼の妻が見て、とてもじゃないけどそんな格好で
遊びに行くとは思えないような姿で家を出てくるのだ。
ふふふ(笑)
彼は妻が知らない秘密の場所に洋服や装飾品の
数々をストックしているのだ。
私と二人でショッピングに出かけては買い求めた、様々なもの。
季節ごとの洋服はもちろん、靴やコート類まで。
もちろん、私のものも同じように取り揃えてある。
私にはちゃんと自分の家があるが、彼と買い求めた
品々を収納していたら、クローゼットに住んでるような
状態になってしまうだろう。
というわけで彼のところに置いてある。
さて。
時に彼は、信じられないことにそれらの洋服を
うっかり自宅に着て帰ってしまったりするのだ。
今日もいつものように洋服を選んでいて、
私はそれに気付いた。
ちょうど今の季節にピッタリの、私がとても気に入ってる
彼の薄手の上着が見当たらなかった。
彼はバツの悪そうな顔で「間違って着て帰った」と言う。
まったく、あなたって人は…。
当然のことながら妻はそれに気付いて
「それ、どうしたの?」と彼を問い詰めるだろう。
彼は「前から持っている服だ」とかなんとか
到底信じられない言い訳をしているらしい。
一度持ち帰ってしまった洋服は、「家での洋服」に
成り果てるのだ。せっかく見立てた服だというのに。
私にはそれが忌々しくてならない。
「注意が足りない」等々、つい語気荒く彼をなじってしまう。
彼は私のこだわりが解せないようで、
「わざと持ち帰ったわけではないのだから・・・」と
歯切れ悪く、弁解をするのがいつものパターンだ。
あちらの服がこちらに来るのはかまわない。
でも、こちらの服があちらに行くのは許せないのだ。
こちらの服は、私と彼だけの世界のもの。
つまらないこだわりだろうが、これだけは譲れない(笑)
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