彼の変化

2002年4月21日
羽目を外さない男を見ると、彼は悪態をつく。

「毎日同じ時刻に帰宅するなんて男じゃない」とか
「俺にはあんな生活は真似出来ない」とか
「ああいうのは男じゃない」なんて、ね。

けれどもそれは、私と出会う前の彼の姿そのもの(笑)

知り合った頃の彼は、飲み会も断るような男だった。
どうしても出なくてはならない場合でも、一軒目を出る
頃には姿を消していた。

いつもと同じ時間に帰宅し、お風呂に入る時間、
ベッドに入る時間、起床、出勤、と全てにおいて
規則正しい生活をしていたのだ。

妻が入浴中の短い時間に電話を寄越すこともあったし
出勤時間にはたいてい電話があったので、そういう生活も
手に取るようにわかった。

たいていの既婚男がそうであるように、
判で押したような毎日に、さして疑問を感じることもなく
滞りなく生活を営んでいたのだ。

それに彼は妻のことを恐れていた。

飲み会を断るのはその典型だ。
妻から口うるさくなじられるのが解っていて
心から楽しめるはずなどないのだから。

信じられないことに、彼の妻は彼の趣味を禁じ、
友人との交際も禁じ、常に妻と過ごすよう求めたという。

年を経て、彼は随分変わった。

まず、妻に連絡する回数が減っていった。
その後、私とのことが妻に知れて、修羅場を繰り返すうちに
自分のしたいことをハッキリ妻に言うようになっていった。
趣味や友人たちとの付き合いも楽しむようになった。

もともとの社交的な性質を発揮するようになり、
人との交流が飛躍的に増えた。
また、酒を飲むようになり、ぐんぐん強くもなった。
妻が飲まなかったせいか、彼は私とよく一緒に飲んだ。

やがて彼は酒の席にも顔を出すようになり、
波及効果でビジネスも広がっていった。

私は仕事とプライベートの一部で、彼と繋がっている。
もちろん彼の全てを掌握している気持ちではいるが、
だからといって、彼の舵取りをしているつもりなどない。

舵取りをしようとして転覆してしまったオクサマとは違う(笑)
やっと自分で大海に漕ぎ出した彼は、面白くて仕方ないのだろう。
そんな彼を微笑ましくも思うし、頼もしくも思う。

私は彼に言う。
「あなたはそうやって、羽目を外さない男のことを笑うけど
昔のあなたはそうだったのよ(笑)
あの男たちもどこかで転機を迎えるかもしれないわね。
あなたが私と出会ったように・・・」

そして今夜も彼は私と乾杯する・・・ふふ、愛してるわ

そうそう、オクサマから彼へのメールに、いつも書いてある
ことを披露しましょうか。

「あなたは自分を犠牲にしてでも私を大事にすべき。
 そうしていたから以前は仕事もうまくいってた。
 今、大変なのは私を愛さないから。
 あなたがうまくいくためには、私を愛するしかない」

・・・・・。
ほとんど病気ですね。
特にコメントはございません(笑)

あ、彼が仕事に没頭しているので
妻は事業が芳しくないと踏んでいるようです。
全く逆なのに(笑)

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