喧嘩してみたり…

2002年3月16日
相変わらず妻は荒れ狂っている様子。
彼の仕事の都合も考えずに「この日は休むように」と
指図する高飛車な態度にも磨きがかかっているらしい。
訳のわからない理屈を並べ立て、次から次へと
脅しのようなメールを送り付けてくるもんだから
彼はますます妻を嫌悪するばかり。フフ(笑)

…と、笑ってばかりも居られない。
とにかく彼は不機嫌になる。そりゃそうだ。
四六時中、不愉快なメールを寄越す妻にイライラし続けていては
正常に思考など出来るはずがない。

彼が私にぞんざいな返事をしても仕方ないし
イライラをぶつけてきても適当にかわすことは容易だが、
殺伐とした状態があまりにも長く続くのはつまらない。
彼の神経は私に向かうべきであって、くだらない妻の
戯言に踊らされるために彼が存在するのではない。
そう、彼は私の彼なのだ(笑)

真夜中、イライラと私に当たる彼。
だめよ、あなた。そろそろこちらを向いてもらいましょうか。

まずは、泣き言を並べられるのが大嫌いな彼に向かって、
いかにも「愛人ちゃん」らしい台詞で迫ってみる。

ただし、彼が私を責める材料になってしまっては台無しだから
決して高圧的な言い方はしない。

ただでさえイライラしているというのに、この私までもが彼に
泣きつく…、それだけで彼の怒りは頂点に達し、私は罵声を浴びる。
そう、それでいいのよ。そして私はそれに耐え、涙を流すまいとし、
悲しそうに「もう帰りましょう」と言うだけで良いのだ(笑)

ついに私の卑屈な態度に耐え切れず、彼は怒鳴りつけたのだ。
「勝手に一人で帰れ!」と。終電よりも始発に近い時間帯の真夜中、
私に向かって彼がそう言い放ったのだ。私は涙を流して
「じゃあそうします」と足早に外に出る。
そして内心「やれやれ…」とホッとするのだ。

もちろん私とて、真夜中の一人歩きに不気味さを感じない訳ではない。
繁華街ならともかく、ひっそりとした普通の町の、ありふれた真夜中、だ。
そう遠くない道路から、暴走するバイクの爆音が近付いてくるが
決して後戻りはしない。ここで彼に泣いてすがったり、詰ったりしたのでは
ただの卑屈で我侭な女に成り下がってしまう。そして益々彼が
傲慢になるのは目に見えている。

彼がつまらないことで私を怒鳴りつけ、可哀想な私はこの真夜中、
一人で帰らされた、そう、そういう設定が重要なのよ、フフフ♪

彼は愛する女の危険を思いやるよりも、自分の憤怒に重きを
置いたということになる。そしてそれが後で彼自身を苛むのだ(笑)
もちろん彼が私を愛してるからだ。
たとえば妻が出ていったところで彼は心配もしない。
万歳してさっさと寝るだろう。

ようやくタクシーをつかまえて、私は携帯の電源を切る。
電源を入れて彼が電話してくるのを待つような甘さなど、捨てることだ。
私の所在がわかれば、彼は安心する。それでは意味がないのだ。

彼がすぐには私を追いかけないことは解っていた。
彼はよもやこんな夜中にこの「か弱い」私が出て行けるとは
これっぽっちも思わなかっただろうから。

妻のように「私は可哀想!私を可哀想がってよ!!!」なんて
言っても、別の意味で可哀想がられるだけで、全く効果はない。
彼自身が、心から愛しく思わなければ意味がないのよ。

私が居ないことに気付き、彼が私を探すのにも疲れた頃
私は帰宅する。しばらく連絡しないでおけば
彼は私のことばかり考えることになる。
もはや妻がほざいたところで彼の耳を素通りするだけのこと。

翌日、神妙に彼を気遣うといった雰囲気で私の方から彼に謝れば
彼は心から私を抱きしめ「お前は悪くないよ、すまなかった」と詫びるのだ。
そして私に会いたいと言い、私を抱き、彼は本来の彼に戻ってゆく。

ふふ…、手がかかる人ね…(笑)

ついでに妻に対してメールの返事まで書いてあげたりして
私ってなんて優しいんでしょう。ふふ…


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