彼は最悪な女の代名詞として妻の名を使う。
よほど嫌いなんだろう。
あろうことか昨日の喧嘩で私は「妻以下」と罵られた。
最悪以下?

私にダメージを与えようとしてその言葉を使ったんだろう。
喧嘩すると怒りが頂点に達して、思考能力が無くなるのか
彼のボキャブラリーは貧困さを極める。

と、冷静に分析している場合ではないか(笑)

ダメージは受けないけど、興ざめする。
結局は、所々に「妻」という存在をちりばめて
色んな意味でスパイスにしているだけのこと。
この分じゃ妻というスパイスが無ければ色褪せるんじゃないの?
なんてね。

彼がそこまで私を罵った原因について考えてみると
確かに彼の怒りをかうような言動があった。自覚もしている。
そして、それは全部彼が悪いかのようにも言った。
妻以下という表現の可否は別にしても罵られて当然だ。

最近では彼が怒鳴りはじめると不思議なことに私は
安らかな気持ちになる。思うことはただひとつ。

「このまま別れられるかもしれない」

私が彼を愛しているのは本当だ。
自分の感情をコントロールすることも楽しめる。
完璧に振舞えずに人格が暴走することもあるにはあるが、
それさえも恋愛の醍醐味だと思えるほどだし、
決して日頃別れを意識しているわけではない。

それなのにひどい喧嘩をきっかけに
別れられるかもしれない、などと思うのはなぜだろう。

昨日気付いたけど、私は彼を怒らせることで
自分が嫌われるように仕向けているのかもしれない。

私は彼が好きだから、彼と過ごす時間は幸せだ。
そして、彼が優しく振舞うのが嬉しい。
ただ、そういう状態に嫌悪感を感じているのも事実だ。
時々、自分のことを「飼い主に尻尾振って媚びてる犬」
みたいだと感じる。既婚者というのは、自由になる時間が
限定されてくる。もっとも彼の場合は、自由な時間は
多いほうだが、それでも家族とすごすための時間は
確実に存在している。

融通をつけやすい私は、彼の都合に合わせるようになっていった。
彼の都合に合わせて配分した時間ですら、彼の都合
(特に家庭の事情という都合)で変更されることもしばしばで、
ますます私の脳裏には「飼い犬」の影が濃くなる。

そういう種類の言い争いは嫌というほどしてきたので、
彼のほうでも私のために「時間をさいてやってる」という
恩着せがましい気持ちを多少抱いてることが次第に
顕著になってきた。
最初はそうではなかった。
会えないのが当然だった。会えることに感謝していた。お互いに。

恩着せがましいことを言われると、こちらとしても
不満を言いたくもなる。もちろん彼が恩着せがましいことを
言わなければならなかったのは、私のせいだとも言えるが。

どれほど愛し合い、穏やかで満ち足りた時間を過ごしていたとしても
喧嘩をすれば自分を正当化して譲らず、惨い言葉で言い争う時間は
確実にあるわけで、そういう状態に疲れているのかもしれない。

彼に嫌われてしまえば簡単に関係が終わる。
飼い犬状態からも脱却できるし、スケジュールの
調整という煩わしさからも解放されるのだ。
無意識に嫌われるように仕向けているのはそのせいかもしれない。

(そんなややこしい問題ではなく単純に私の性格の悪さのせいで
 彼を怒らせてしまっているのかもしれないが(笑))

喧嘩の原因は常に存在している。

「彼は私という女と付き合いながら、別の女と暮らしているのよ」。
私の事情をよく知る友人などには、よくこのような冗談を言うのだが
その事実があるかぎり、決してこの酷い喧嘩はなくならない。

考え方を変えよと彼は言うが何年付き合っても変わらない。
むしろ、ますます神経質になりつつあるのかもしれない。
「コントロールする感情」などと言ってるのがその証拠だ。
コントロールできる、なんていっぱしのこと言っても
コントロールしなければならない状態だという事実が
そうさせているだけのこと。

とりあえず、しばらく距離をおこうと思う。
疲れた。


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