妻のメールとお弁当

2001年5月20日
妻から彼宛てに届くメールは
私が直接見られるようになっている。

メールではなく自筆の手紙が彼の自宅の
テーブルにおいてあったときには
彼は私に見せるため、その手紙を持ってくる。

彼は面倒なことが嫌い。

でも取りあえず返事を書かないことには
妻はうるさい。そこで私の出番なのだ。
私が彼の心情を綴って返事を書くってわけ。

妻の手紙を見ると情けなくなる。
彼への気持ちが一気に冷める瞬間でもある。

こんなに頭の悪い妻と結婚したのか…
そう思うだけで憐れみさえ感じる。

言葉も知らないし、文章もメチャクチャ。
内容は毎回同じ。

「あなた(彼)が私のために努力すべきだ
私の希望を全て満たしてくれるべきだ
私を幸せにしてほしい」

ばか言ってんじゃないよ。
あなたのために努力するわと書けない?
たとえ嘘でも。

ヘンにはしゃいだメールもやめてほしい。
思いっきり嫌われているのに何が
「ケーキが食べたあい、買ってきてー」だ。
そうやってだらしなく太っているから
愛想つかされたってこと、わからないのかね。
ご愁傷様。

この程度の女は私のライバルではないのだ。
そう思うことで心の平穏を保つこともできる。
愛人らしく嫉妬することもままあるわけだから。

彼が時々お弁当を持ってくる。
子供が遠足のときだけ「ついでに」作るお弁当だ。
彼は私と毎日ランチを共にするので
そんなお弁当は邪魔なだけだ、と言う。

というわけで同僚にくれてやっている。
あんまり美味しくないという評判だけどね。

私は彼に言う。
あらあらせっかくのお弁当なのにちゃんと
食べないと・・・と、少し困った表情を作って。
じゃあ私が食べようか…?なんてね。

彼、感激。

愛人という立場で妻の手弁当なんかを
口にしようとしている。彼のために。
まあね。それぐらいはいいのよ。

お口なおしに彼が買ってくれたチョコレートでも
食べよう、微笑みを忘れずに。ふふ


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